2010年10月30日土曜日

知止不殆



知止不殆(ちしふたい)
 
止まることを知れば殆(あや)うからず。
人は時として調子に乗って暴走してしまうことがあります。
常に世の中の風評に対して自分を見失わない、
冷静な判断力を持ちたいものです。
 
 
近藤朱鳳
 
 

2010年10月29日金曜日

遠観山里色



遠観山里色(遠くに山里の色を見る)
 
遠くの山の上から人の住む山間の里を眺めるように、
マンネリ化した日常も遠くから眺めることで、
普段見落としている大切なことに気付くことがあります。
一日の健康や日々の平穏の有難さを忘れないようにしたいものです。
 
 
近藤朱鳳
 
 

2010年10月28日木曜日

塞翁馬



塞翁馬(さいおうがうま)
 
淮南子の話に基づく。
人の幸不幸は計り知ることが出来ないので、
災いにも幸いにも動じ過ぎないようにと言う訓え。
予測がつかない今の世の中にも通じる言葉です。
 
 
近藤朱鳳
 
 

2010年10月27日水曜日

暁の



暁の 冷ややかな雲 流れけり(正岡子規)
 
急に冷え込んだ今朝の空を見上げて、
この俳句を思い出しました。
突然の冬の到来なのでしょうか。
予測できない気象の変化にも目の前の風景は美しく静かでした。
 
 
近藤朱鳳
 
 

2010年10月26日火曜日

夢幻泡影



夢幻泡影(むげんほうえい)
 
金剛般若経より。
この世は夢と幻と泡と影の如きもので捉え所がないと言う意味です。
物事に対する執着心を持つことを戒めた言葉です。
 
 
近藤朱鳳
 
 

2010年10月25日月曜日

この道は



この道は いつか来た道
ああそうだよ お母様と馬車で行ったよ
 
手賀沼沿いの道は、秋の風情がいっぱいです。
北原白秋の「この道」。
思わず口ずさんでしまいました。
 
 
近藤朱鳳
 
 

2010年10月24日日曜日

新聞掲載情報

10月20日、大阪 市政新聞に掲載された朱鳳先生の作品です。
 
是非之心
 
良いことを良いとし、悪いことを悪いとする判断力のこと。
常に世間に関心を持ち、自己の有り方を見失わないこと。
(画像をクリックすると拡大します)

 
 

2010年10月23日土曜日




空(そら)
 
今日の手賀沼の空は晴れ。
傾きかけた太陽の光の中で、
大空は思いがけない雲の芸術を見せてくれました。
 
 
近藤朱鳳
 
 

2010年10月22日金曜日

致良知



致良知(ちりょうち)
 
人が授かった良知と言うものは、
神の意と繋がるものであるべきです。
良知を働かせることこそ、人としてのあり方なのだと思います。
 
 
近藤朱鳳
 
 

2010年10月21日木曜日

自我作古



自我作古(我より古をなす)
 
古例に囚われず、自分から新例を開いて後の世の準ずるものとすると言う意味。
世の中が沈んでいるこんな時こそ、
未来を動かすような独創性を発揮したいものです。
 
 
近藤朱鳳
 
 

2010年10月20日水曜日

照葉



照葉(てりは)
 
晴れた日、あかあかと陽に照り映えた紅葉の様。
「秋の夕日に照る山紅葉、、、」
日本の言葉の豊かさが嬉しいです。
 
 
近藤朱鳳
 
 

2010年10月19日火曜日

親鳥を



親鳥を 追って湖水に戯れる 雛白鳥の やわらかき羽毛(はね)
 
今、手賀沼では白鳥の雛が見られます。
親鳥とは違うその姿に、
アンデルセンの「みにくいアヒルの子」を思い出しました。
これから冬を越して美しい白鳥へと成長するのが楽しみです。
 
 
近藤朱鳳
 
 

2010年10月18日月曜日

天地不仁



天地不仁(てんちふじん)
 
天地がものを生成化育するのは自然に任せてのことで、
人の意思が介在していることではありません。
予期せぬ自然の美しさに天の恵みを感じるのは、それ故なのでしょう。
 
 
近藤朱鳳
 
 

2010年10月17日日曜日

古代より



古代より 日本の国を見守りし
車窓の富士は 影絵の如く(東京へ向かう新幹線で)
 
 
近藤朱鳳(写真も)
 
 

2010年10月16日土曜日

コスモスの



コスモスの 花遊びをる 虚空かな(高浜虚子)
 
コスモスには青空が良く似合います。
風に揺れる様はまるでコスモスたちが遊んでいるように見えます。
メキシコ原産のこの花も、今ではなくてはならない日本の秋の彩です。
 
 
近藤朱鳳
 
 

2010年10月12日火曜日

澄める水



澄める水 くわへとりては 羽づくろひ(後藤比奈夫の歌)
 
手賀沼に沢山の鳥が集まっています。
水をくちばしで掬って毛づくろいしている光景は秋。
これからは水鳥たちの季節です。
 
 
近藤朱鳳
 
 

2010年10月10日日曜日



大(だい)
 
人が手足を広げた様子を象った文字。
人が最も大きく見える状態です。
”大きい” ”優れる” ”盛ん” ”勝る” などの意味があり、
強さの象徴です。
石川啄木も失意のそこにあった時、
砂浜に幾つも「大」の字を書いたと言います。
見えぬ未来を「何でも来い」という強い心を持ちたいものです。
 
 
近藤朱鳳
 
 

2010年10月7日木曜日

夕空晴れて



夕空晴れて秋風吹き 月影落ちて鈴虫鳴く(故郷の空)
 
この歌にすべて集約されているような、近頃の秋の夕暮れです。
六十年余、ずっと見てきたこの美しい風情も、
何だか昔とは違ってきているように感じます。
日本の季節の大切さを心に刻んでおきたいものです。
 
 
近藤朱鳳
 
 

2010年10月6日水曜日

夏去りて



夏去りて 住吉川の 水深し
 
久々に歩く住吉川添いの道は秋の景色に変わっていました。
ゆったりと静かな川の流れに心安らぐ午後でした。
 
 
近藤朱鳳
 
 

2010年10月4日月曜日

秋茄子の



秋茄子の 濃きむらさきの 重さかな
 
 
近藤朱鳳(写真も)
 
 

2010年10月2日土曜日

暖談会



暖談会
 
今日10月2日は私の会、「暖談会(だんだんかい)」が発足しました。
私を囲んでの雑談の会です。
皆さんの様々な思いが飛び出す楽しいひと時、
良いスタートが切れました。
 
次回の暖談会も、皆様のご参加をお待ちしています。
 
 
近藤朱鳳
 
 
お知らせ
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第2回 暖談会
日時 11月6日(土)午後1時~4時
会費 500円
場所 神戸 六甲道 「喫茶かりん
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2010年10月1日金曜日

建亥月



建亥月(けんがいげつ)
 
今日から十月。
神無月や時雨月はよく知られていますが、
建亥月と言う呼び名もあります。
建とは北斗七星の柄の部分を意味し、
その柄の部分が旧暦で亥の方向に向くことから付けられました。
星座には私達の生活に密着したメッセージが込められています。
夜空の美しい季節、星々の輝きを楽しみたいと思います。
 
 
近藤朱鳳