2011年4月29日金曜日

一雨潤千山



一雨潤千山(一雨、千山を潤す)
 
一人の存在が人々の計り知れない癒しや生きる力になることがあります。
神田明神に訪れてみて、その佇まいや賑わいに、
今も変わらぬ人々の熱い思いや祈りを感じることが出来ました。
激変する世の中ですが、せめて隣人にかける言葉は思いやりの雨でありたいものです。
 
 
近藤朱鳳
 
 

2011年4月28日木曜日

本来無一物



本来無一物(ほんらいむいちもつ)
 
世の中は今、本当に大切なものは何かを問いかけていると思います。
心を空っぽにしたとき、本来の人生の歓びに出逢えるのかもしれません。
  
 
近藤朱鳳
 
 

2011年4月27日水曜日

百花春至為誰開



百花春至為誰開(百花、春に至って誰が為に開く)
 
人は常に人の評価を気にして生きています。
だからこそ、命いっぱい無心に咲いている花に感動します。
春になって一斉に咲く花の姿に自分のあり方を重ねてみたいと思います。
 
 
近藤朱鳳
 
 

2011年4月24日日曜日

落花従流水



落花従流水(落花、流水に従う)
 
花びらが流水に舞い落ちて、どこかに流れて行きます。
意図することもなく、自然に任せていることでさえ、
その風情は、とても美しいものです。
人と人の関わりも、また、そうありたいものです。
 
 
近藤朱鳳
 
 

2011年4月23日土曜日

看々朧月尽



看々朧月尽(見よ、見よ 朧月(ろうげつ)尽きるを)
 
時の流れの中で人は限りある命を生きています。
それは時に儚く、時に悲しくも映りますが、
移ろいの中で輝く命の美しさは絶えることがありません。
自分が生きる一瞬、一瞬に見出し続けたいものだと思います。
 
 
近藤朱鳳
 
 

2011年4月21日木曜日

魚行きて 水濁る



魚行きて 水濁る
 
水が濁ることで、魚が行ったことがわかります。
人生の足跡も経験と言う出逢いから始まります。
先ず、行動することです。
 
 
近藤朱鳳
 
 

2011年4月20日水曜日

下載清風



下載清風(かさいせいふう)
 
もっと軽やかに生きたいと、誰もが望んでいるはずなのに、
迷い、こだわり、嫉妬心、執着心、等々、、、心のお荷物がいっぱいです。
本当に何が必要なのかを考えなさいと、この言葉は伝えています。
 
 
近藤朱鳳
 
 

2011年4月16日土曜日

行雲流水



行雲流水(こううんりゅうすい)
 
物に応じ、事に従って生きると言う意味の禅語です。
今の激変する世の中に、どう応じて行けば良いのか見当もつきませんが、
様々な迷いを断ち切って前進するしかありません。
ざわめきの中でこそ、心の静けさを保ちたいものです。
 
 
近藤朱鳳
 
 

2011年4月15日金曜日

独見之明



独見之明(どくけんのめい)
 
他人の見えないものを見抜く聡明さを言います。
多くの経験によって正しい判断力が身に付きます。
どのような状況下でも、まわりに左右されることのない冷静さを持ちたいものです。
 
 
近藤朱鳳
 
 

2011年4月14日木曜日

いくぞたび



いくぞたび かき濁しても 澄みかへる
水や 御国の 姿なるらむ

昭憲皇太后 御歌
 
このような水の有様を幾度も繰り返してきた歴史の中で、
今ほど、この御歌が悲しく思われたことはありません。
人は多くの思い違いを重ねて気がつけば取り返しのつかない状況を作り上げてしまいます。
この国の水が本当に澄み返る日が来ることを祈らずにはいられません。
 
 
近藤朱鳳
 
 

2011年4月13日水曜日

忘筌



忘筌(ぼうせん)
 
筌とは、守るべき基本のことです。
基本はとても大切ですが、それにこだわり過ぎると、却って進展を妨げます。
臨機応変な対応こそ、大切にしたいものです。
 
 
近藤朱鳳
 
 

2011年4月9日土曜日

日面佛 月面佛



日面佛 月面佛
 
太陽の顔をした仏様、月の顔をした仏様。
二つの仏様の寿命は大きく違います。
人の一生も長短様々ですが、生きている一日一瞬の命を愛おしみたいものです。
 
 
近藤朱鳳
 
 

2011年4月8日金曜日

春物自清美



春物自清美(春物、自から清美)
 
万物は春になると自然に清く、美しく変わります。
そして、人は心癒され、また歩みだすことが出来るのです。
 
 
近藤朱鳳
 
 

2011年4月7日木曜日

莫須有



莫須有(ばくすゆう)
 
有るべきこと、なからんや。
無いとは限らない、あるかも知れない。
未知とは可能性であり、
それを追い求めることは生きる力につながります。
 
 
近藤朱鳳
 
 

2011年4月5日火曜日

欉雲尋道



欉雲尋道(雲を欉(はら)い道を尋ねる)
 
雲に閉ざされたような未来を押し開くのは人の心意気です。
苦しさや悲しさで動けなくなるときこそ、思い出したい言葉です。
 
 
近藤朱鳳
 
 

2011年4月3日日曜日

隻手音聲



隻手音聲(せきしゅおんせい)
 
隻手とは片手のこと。
片手では音が出せません。
目の前の情報は正しいかどうかは自分で見極めるしかありません。
見えないものを見、声なき声を聴くことで、真実を汲み取ること。
今、求められています。
 
 
近藤朱鳳
 
 

2011年4月2日土曜日

致思



致思(思を致す)
 
良き判断は深い思考から生まれます。
人に対する関わりも、またこうした気持ちが必要です。
今を、そして心を大切に。
 
 
近藤朱鳳
 
 

2011年4月1日金曜日

英氣動人



英氣動人(英氣、人を動かす)
 
優れた気迫は人を感動させ、心を動かします。
どんな状況下でも常に未来を切り開くのは、
積極的な力なのだと思います。 
 

 
近藤朱鳳