2012年5月31日木曜日

物我両忘



物我両忘(ぶつがりょうぼう)

物も自分も忘れる心境。
損得を考えず、いつも目の前のことに集中していけば、
先に繋がると言うことを示した言葉です。


近藤朱鳳

2012年5月29日火曜日

日漸之徳



日漸之徳(にちぜんのとく)

「光陰矢の如し」の言葉があるように、
時の流れは止めることは出来ません。
良くも悪しきも、少しずつの日々の積み重ねが、
人生を大きく変えてしまいます。
良き未来の為の弛まぬ努力、大切にしたいものです。


近藤朱鳳


2012年5月22日火曜日

澄心静慮



澄心静慮(ちょうしんせいりょ)

自然の中に居ると、心が落ち着きます。
静けさの中で自分を取り戻して、
また明日への力にしたいものです。


近藤朱鳳

2012年5月19日土曜日

穿花繞水



穿花繞水(花を穿ち、水を繞(めぐ)る)

絶え間なく続く川の流れは悠久の時を湛え、
川辺の若葉に浮かぶ花の面影は確かな時の移ろいを物語ります。
廻る季節と変わることのない流れ。
この二つの時が織り成す空間に、
人は世の美しさを見出すのかもしれません。


近藤朱鳳



2012年5月18日金曜日

滴翠



滴翠(てきすい)

街は今、滴るような緑に彩られています。
身も心も緑に染まりそうな散歩道に、五月の風が爽やかでした。


近藤朱鳳

2012年5月16日水曜日

風流



風流

風流とは、高尚な趣、優美、品格などの意味があります。
荒んだ世の中にあっても、人が常に大切にしてきた心です。
花鳥風月を愛でる心は、誰しも持ちうる風流心です。


近藤朱鳳

2012年5月13日日曜日

遊目



遊目(ゆうもく)

遊目とは、あちこち眺めて目を楽しませることを言います。
季節が春から夏に移ろっていく様は、とてもドラマチックです。
忙しい日常の疲れた心は、
やはり自然の光景が癒してくれました。


近藤朱鳳

2012年5月12日土曜日

観自在



観自在

人間的な欲望は様々な偏見やこだわりとなって、
物事を正確に観ることへの障害となることがあります。
自由な見識とは、そういった「とらわれ」から離れ、
自他を公平かつ客観的に観ることから生じていくものだと思います。
迷いの多い世の中だからこそ、心に留めたい言葉です。


近藤朱鳳

2012年5月10日木曜日

眞金不鍍



眞金不鍍(眞金は鍍(と)せず)

純金に鍍金(メッキ)は必要ありません。
つまり、本物に飾りは要らないとの例えです。
人生に於いて大切なことは、本物に出会うこと。
そして、それは「素」の自分の自信に繋がります。
素直な心が本物に出会う、大きな要素だと思います。


近藤朱鳳

2012年5月8日火曜日

逢茶喫茶逢飯喫飯




逢茶喫茶逢飯喫飯
(茶に逢うては茶を喫し、飯に逢うては飯を喫す)

「喫する」とは、目の前の出来事に素直に集中することです。
あれこれ理屈っぽく悩んだり、考えたりせず、
今の縁を無心で生きること。
私の人生観に近い禅語です。


近藤朱鳳


2012年5月6日日曜日

順天応人



順天応人(天に順(したが)い、人に応ず)

どんなに科学が進んでも、
天の意を推し量ることなど出来ません。
そんな中で人は人に対して、どの様に接したら良いのでしょう。
原点を見つめ直すことの大切さを、この言葉は伝えているようです。


近藤朱鳳

2012年5月5日土曜日

心月



心月(しんげつ)

荒れ模様だったお天気も、
夜には澄んだ空に明るい月が輝いていました。
「心月」と言う言葉がある様に、
月は、よく人の心に例えられます。
今日のこの月のように、
曇りのない心を持ち続けたいと思いました。


近藤朱鳳




2012年5月4日金曜日

迷わぬ者に 悟りなし



迷わぬ者に 悟りなし

「迷いがあって、悟りが得られる」
その繰り返しの中で人は成長していきます。
迷いの中に居るときこそ、
希望を見失わないようにしたいものです。


近藤朱鳳

2012年5月3日木曜日

有余不尽



有余不尽(余り有りて尽くさず)

一生懸命さが却って周りの状況判断を奪うことがあります。
ほんの少しの心の”ゆとり”が悪い状況を救う事があります。
切羽詰った時こそ、一呼吸をする”ゆとり”を
思い出したいものです。


近藤朱鳳

2012年5月2日水曜日

泉水激石冷冷作響



泉水激石冷冷作響
(泉水、石(いわ)に激しく、冷冷(れいれい)として響きを作(な)す)

石上を流れる水の響きは、
あたかも心地よい琴の音の様です。
新緑との調和は、初夏の素晴らしい風情です。


近藤朱鳳

2012年5月1日火曜日

清和



清和(せいわ)

「清和の月」、清らかで美しい五月に相応しい呼び名です。
日本の四季には、その時ならではの表現があります。
新緑を写して流れる水の清らかさを野鳥も満喫しているようでした。


近藤朱鳳