2013年10月8日火曜日

覧古



覧古

”平安時代の歌人 蝉丸を偲んで”

10月6日、能管の独奏、謡曲、楽琶による奉納催事が、
滋賀県大津市の蝉丸神社で行われました。
古の趣を そのまま留めた蝉丸神社は深い静寂の中に在りました。
楽琶の演奏はスイス人の音楽博士、
シルヴァン・ギニャール氏に依るものでしたが、
残照の中で初めて聞いた、
その素朴な音色は魂の奥に染み込んできました。

”これやこの 行くも帰るも別れては 知るも知らぬも逢坂の関” と
詠んだ蝉丸の心に触れることのできたひとときでした。


近藤朱鳳