あそびせんとや 生まれけむ
平安時代の、梁塵秘抄の冒頭にある言葉です。
この詩の意味は、色んな解釈があるようですが、
「私達は遊ぶために生まれてきた」という風に解釈してはどうでしょう。
自分勝手に好き放題すると言う、所謂”遊”という意味を、
”吾添武(あそぶ)”いう風に置き換えてみます。
そうすることで、この詩の新たな意味があることに気付きます。
”遊びをせんとや 生まれけむ
戯れせんとや 生まれけむ
遊ぶ子どもの声聞けば
わが身さへこそ 揺る(動る)がるれ”
自分が何をして生きていくか。
どう生きることが自分にとって楽しいのか。
この世は自分探しの場ではないのか。
生き生きと自分を表現して生きる子供の姿は、
見ているこちらまで楽しいものである。
何かを成す時も、誰かのやり方を真似たり、押し付けられたりするのではなく、
自分らしい方法で対応できれば、もっと楽しいはず。
私は、そんなメッセージをこの言葉から感じます。
近藤朱鳳