2009年5月28日木曜日

放てば手に満てり

放てば手に満てり 道元禅師 正法眼蔵
 
人は、常に「あれも欲しい」、「これも欲しい」、「ああなりたい」などと、
欲望に捉われています。
けれど、「どう生きるべきか」を一生懸命考えてもいます。
道元禅師は、そういった事柄は雑念であると捉えています。
せっかく手に入れたものを手放せなくなり、
肩書き、地位、お金、名誉、などの執着は心理に至るのを妨げていると説いています。
そう言うものは全て一時、あなたに委ねられた仮のものだと考えてください。
全てを捨て去ったとき、本当に大切なものに気付くと教えています。
執着を捨て、心を空っぽにすること。
この境地を目指すのが人生なのかもしれません。
 
 
近藤朱鳳