2011年1月31日月曜日

獨釣寒江雪



獨釣寒江幸(獨り寒江の雪に釣る)
 
寒々とした川で釣りをする人の姿。
修行僧にも似て、
極限の中に身を置いて寒さや孤独も超えた所に、
本当の歓びを見出せるのかもしれません。
私の好きな言葉です。
 
 
近藤朱鳳
 
 

2011年1月30日日曜日

華栄



華栄(かえい)
 
北風に咲く山茶花は、この言葉を思い出させます。
厳しい状況にあるときも、心に華を咲かせる強さを持っていたいと思います。
 
 
近藤朱鳳
 
 

2011年1月29日土曜日

鶏寒上樹鴨寒下水



鶏寒上樹鴨寒下水(鶏(とり)は寒くて樹に上り 鴨は寒くて水に下る)
 
同じ鳥でも寒さをしのぐ方法は異なります。
人はとかく周りに振り回され、自分らしさを見失いがちです。
自分に適した人生を生きる大切さをこの言葉は伝えています。
 
 
近藤朱鳳
 
 

2011年1月28日金曜日

逢原



逢原(ほうげん)
 
物事の根源に触れ、理解や認識が深まることは、とても大切です。
「逢原」
元来は水源に出会うと言う意味です。
転じて根源の道に触れることを言うようになりました。
 
 
近藤朱鳳
 
 

2011年1月27日木曜日

観物察己



観物察己(物を観て己を察する)
 
万物を観察し、それを手がかりに自分を良く考察することの意。
世の中が激変する今、自分の経験より瞬時の判断が必要になってきています。
だからこそ、どのような場合も冷静さを保ちたいものです。
 
 
近藤朱鳳
 
 

2011年1月26日水曜日

因禍為福



因禍為福(禍(わざわい)に因りて福と為す)
 
災難を一つのきっかけにして、福を導き出すこと。
どのようなことがあっても、それを福に転じていくと言う、
今を生きる上で必要な言葉だと思います。
 
 
近藤朱鳳
 
 

2011年1月24日月曜日

踏み入りし



踏み入りし 雑木林にひっそりと
水仙の花 白く清しく
 
いつも歩く道からそれて踏み入った雑木林に可憐に咲く水仙を見つけました。
その白く、清らかな美しさに心打たれました。
 
 
近藤朱鳳
 
 

2011年1月23日日曜日

寒花晩節



寒花晩節(かんかばんせつ)
 
冬の寒さに耐えて美しく咲く花のこと。
買い物帰りに出会った老婦人は、この言葉を思わせるような方でした。
人生の終章を生きるにあたっての、目標にしたい言葉です。
 
 
近藤朱鳳
 
 

2011年1月20日木曜日

不憂不惧



不憂不惧(ふゆうふぐ 憂えず 惧(おそ)れず)
 
人は何かにつけて悩んだり、心配したりしますが、
世の中の流れに身を委ねて、どんな時にも堂々としていたいもの。
そういう姿勢こそ、良い結果に結びつくものだと思います。
 
 
近藤朱鳳
 
 

2011年1月18日火曜日




 
今回の新春書作展、
お寒い中多くの方々の想いに支えられ、無事に終了致しました。
本当に有難うございました。
 
今回のテーマ「愛」は、
憐れみ、慈しみ、全てを包み込む慈悲の心です。
その大きさ、深さを知るにはまだまだですが、
愛を再認識して、過ごして行きたいと思います。
 
 
近藤朱鳳
 
 
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今回のイベントの模様はshuhoshodo.comで公開しています。
是非ご覧ください。
 
 

2011年1月13日木曜日

甘受和



甘受和(甘(かん)は和を受く)
 
甘味は、どの様な味とも調和することが可能であると言う意味。
ここでは「真心」と解すると良いと思います。
どんなことにも「真心を尽くす」という姿勢。
より深く、広く物事に関わる為には、
この思いがなくてはならないのでしょう。
 
 
近藤朱鳳
 
 

2011年1月12日水曜日

不昧己心



不昧己心(己をの心を昧(くら)まさず)
 
「自分の心を曇らしてはいけない」という意。
多くの物質に囲まれた現社会に於いて重く受け止めたい言葉です。
 
 
近藤朱鳳
 
 

2011年1月10日月曜日

胆大心小



胆大心小(胆は大 心は小なり)
 
大胆でありながら、細心であること。
心は大きく勇敢でありながらも、やさしさと細やかな気配りがある事。
この様な考え方を、いつも持っていたいものです。
 
 
近藤朱鳳
 
 

2011年1月9日日曜日

凝神静思



凝神静思(ぎょうしんせいし)
 
元来、字を書く前の心構えを言う言葉。
静かに思いを凝らし、自らの世界を拓くと言う意味です。
何事に於いても当てはまる言葉だと思います。
 
 
近藤朱鳳
 
 

2011年1月8日土曜日

清尚



清尚(せいしょう)
 
心が清らかで気高いこと。
常に気高く清らかな心でいることは大変難しいことですが、
「そう、ありたい」と願うことこそが、
更なる向上をもたらすのだと思います。
 
 
近藤朱鳳
 
 

2011年1月7日金曜日

和風慶雲



和風慶雲(わふうけいうん)
 
和やかな雰囲気の風と、めでたい印の雲。
幸福への追い風のこと。
どんな窮地にいるときでさえ、
考え方、行いによって、良き風を起こすことは出来るもの。
希望を常に忘れないようにと語りかけて来る言葉です。
 
 
近藤朱鳳
 
 

2011年1月6日木曜日

日新月盛



日新月盛(にっしんげっせい)
 
日毎に新しく、月ごとに盛んになること。
どの様な状況に於いても、こんな気持ちを忘れず、
日々を前向きに過ごしたいものです。
 
 
近藤朱鳳
 
 

2011年1月5日水曜日

吉祥止止



吉祥止止(きっしょうしし)
 
吉祥は止に止まる。
この世の幸福は無心になるところに集まって来るという意味。
上の「止」は集まり、下の「止」は心を虚にする境地と言われています。
 
 
近藤朱鳳
 
 

2011年1月4日火曜日

端厳



端厳(たんげん)
 
端正で厳かなこと。
つまり、清楚で威厳があること。
「おごり」や「飾り」のない心の豊かさを表します。
自分の生き様にしたい言葉です。
 
 
近藤朱鳳
 
 

2011年1月3日月曜日

寿而康



寿而康(寿にして康)
 
命長く健康。
健康であればこそ、寿(いのちながし)の意。
心が根底に関わる言葉。
心健やかな人生を全うしたいものです。
 
 
近藤朱鳳
 
 

2011年1月2日日曜日

人和年豊



人和年豊(人和し 年豊なり)
 
平和で豊年であること。
長く平和が続くと心が堕落することもあります。
今の世の有様でしょうか。
年頭に当たり、本来の豊かさとは何かを考えてみる必要がありそうです。
 
 
近藤朱鳳
 
 

2011年1月1日土曜日

新聞掲載情報

1月1日、大阪 市政新聞に掲載された朱鳳先生の作品です。
 
福卯(ふくうさぎ)
 
(クリックすると拡大します)

 
 
shuhodiary
 
 

福卯




福卯(ふくうさぎ)
 
二〇一一年の夜明けです。

刺すように冷たい空気の中、神社の上に輝く三日月と星。
冴えた美しさに感動しました。

この一年の平安を祈ってきました。
 
 
近藤朱鳳